将来の入居者さんになる外国人労働者

外国人労働者の受け入れ拡大について調べてみました。

現在、国会でも議論が過熱しています。
政府は12月までの今臨時国会で、新たな在留資格を設ける改正入国管理法の成立、来年4月の施行を目指していますが、野党は「議論を続けるべきだ」と主張しています。
いずれにせよ、在留外国人が今後増えることは間違いありません。

「地方、少額、戸建て賃貸」の不動産投資を実践する立場であれば、入居者さんとなり得ますし、日本の労働人口を補う人材として真剣に向き合わなくてはならないでしょう。

昨年時点の外国人労働者数は過去最多128万人でした。前年より19万人、18%と大幅増です。約3年前と比較すると50万人も増えました。
ちなみに今年の新成人は123万人です。
それより多い中国、ベトナム、フィリピンなどの外国人が、すでに日本で労働現場を支えているのです。

日本の雇用者総数の2%程度を占めています。
在留資格別では、日本人の配偶者など「身分に基づく在留資格」が36%、留学生アルバイトなど「資格外活動」が20%、労働現場での実習生である「技能実習生」が20%、いわゆる就労ビザを持つ「専門的・技術的分野」は19%です。

新しい在留資格とは

政府は6月の「骨太の方針」で、新しい在留資格の創設を打ち出しました。
さまざまな業種の人材不足を補うことが目的です。

新しい在留資格は2種類。
(1) 一定の知識・経験を要する業務に就く「特定技能1号」(通算5年まで、家族帯同不可)
(2) 熟練した技能が必要な業務に就く「特定技能2号」(在留期間更新可、配偶者と子の帯同可)
技能実習生が3年(最長5年)の実習を終えると、無試験で1号を取得でき、試験を経て2号への移行も可能としています。生活レベルの日本語能力や、各業種の試験などの合格が取得条件です。

以下14業種への受け入れが目的です。
介護▽ビルクリーニング▽農業▽漁業▽飲食料品製造(水産加工含む)▽外食(飲食サービス)▽素形材産業▽産業機械製造▽電子・電気機器関連産業▽建設▽造船・舶用工業▽自動車整備▽航空(空港グランドハンドリング・航空機整備)▽宿泊
さらに、コンビニ・スーパー業界や繊維アパレル業界も受け入れを要望しています。

政府は、介護などを中心とした14業種で、2019年度から5年間で、さらに最大34万人の受け入れを見込んでいます。
(14業種の人材不足の見込み人数は、現時点で約58万人、5年後に145万人としています)

人手が確保された場合には、在留資格認定証明書の交付の一時停止の措置を講じるとしています。
また「家族への健康保険の適用を日本居住に限定」「社会保険料の悪質滞納者は除外」「人手不足がより深刻な地方で就労する促進策」などの検討を明らかにしています。

受け入れ基準や支援態勢の議論は後回し??

一方、野党は今臨時国会での法案成立を阻止する方針です。
「日本人労働者の賃金低下につながるのでは」「技能実習生の待遇改善が先だ」
「受け入れ態勢を整えないまま、拙速に増やしたら、国内に分断と排除が生まれる」
「受け入れ基準の決定や社会保障制度の見直しを、入管法改正後に後回しするな」
などと指摘しています。

1993年創設の外国人技能実習生制度では、劣悪な労働環境下での実習生の「失踪」も発生しています。
政府は、新しい在留資格についても規制の検討のみが先立ち、自治体や支援団体などから「国が日本語学習支援や生活支援の環境整備にも責任を持つべきだ」との声が上がっています。
実は世界的には人材争奪の動きがあり、「外国人に選ばれる国」になる努力も求められているのです。

大家さんにとっても、外国人は「身近な入居者さん」


さて、今後、外国人の入居希望者は増えることは必至です。
特に戸建ての不動産投資をしている人にとって、外国人の入居希望者は身近な存在でしょう。

過去5年間で約4割の外国人が入居拒否された経験があるという法務省委託の調査結果もあり、外国人にとって住居探しは困難なのが実情です。

私も賃貸仲介業者さんに入居募集を依頼した際、口頭で「外国人可」かどうか確認されたことがあります。
「保守的な地域では近隣住民に敬遠される」「文化の違いで生活マナーのトラブルも想定される」と言われ、戸惑ってしまいました。
また在留期間が限られており、長期入居が期待できないかもしれません(ただ、紹介で次の外国人入居者さんが決まるケースが多いとか)。
実際、私の知っている大家さんには、法人契約で技能実習生の寮として、外国人のシェアハウスとして、賃貸しているという人もいました。

入居条件として、家賃保証会社の審査は必須です(これは外国人に限らず)。

また、以下は私がセミナーなどで学んだ必須要件や確認項目です。
日本語話せる、読めること(不動産業者は外国語を話せる人が少ない、らしい)。
祖国と所属先、ビザを確認する。祖国の住所連絡先は必須。
ビザは労働なら可。
学生・留学ビザなら留学先の校長など、日本人の連帯保証人が必須。

実際、外国人向けの賃貸仲介サービスも増えているようです。
大家さんにも、外国人入居者が円滑に暮らせる対策が必要になってくるかもしれません。

プロフィール

プロフィール

こんにちは!コージーです。

1982年生まれ、群馬県出身。
安月給の転勤族。大阪→姫路→高松を10年近く転々とする流浪生活の末、現在は東京都在住。
家族は夫と娘2人(6歳と4歳)。

プロフィール画像は「スピッツと椎名林檎が好きで、ジム通いも頑張っている」の図。
不動産投資歴1年半で戸建て3軒を所有、しかし……!?!?
行動指針のキーワードは「人生一度きり」「いてまえ精神」「短期集中突破」。目指せ(小)金持ち。